内訳25+40+30、全幅100。同じ図面から違う部品ができた話【図面のヒヤリハット】
内訳の合計と全幅が合わない図面で起きること
加工者によって、違う部品ができた
内訳寸法の合計と全幅が合っていない図面が出図されました。同じ図面から、寸法の違う部品が二種類できあがりました。
何が起きたか
- 内訳寸法は 25 + 40 + 30。合計すると 95
- しかし全幅には 100 と記入されていた
- 加工者Aは全幅100を基準に、加工者Bは内訳を基準に加工した
- 同じ図面から、穴位置が5mm違う部品が2種類できた
図面の内訳寸法は、二十五、四十、三十。合計すると九十五です。ところが全幅には、百と記入されていました。ここで起きたのは「間違った部品ができた」ではありません。加工者Aさんは全幅の百を信じ、Bさんは内訳を信じました。同じ図面から、穴の位置が五ミリ違う部品が二種類できあがったのです。
この手戻りの損失(試算)
- ロット内で寸法が混在 200個の全数検査 — 24,000円
- 不適合ロットの再加工 120個 — 76,000円
- 原因調査と是正処置の報告書作成 — 6時間
- 客先への納期変更連絡と信用の毀損 — —
損失で一番重いのは、実は金額ではありません。ロットの中に寸法の違う部品が混ざったので、全数検査が必要になります。不適合だったぶんは再加工。さらに、なぜ混在したのかを調査して是正処置の報告書を書くことになります。そして客先への納期変更の連絡。ここで失う信用は金額に換算できません。
どこで発覚し、どこで防げたか
- 設計
- 出図
- 材料手配
- 切断・加工
- 検査
- 組立
- 客先
発覚は検査工程ですが、症状は「寸法のばらつき」として現れます。加工のばらつきを疑って設備や治具を調べることになるので、原因が図面にあると気づくまでに、さらに時間がかかります。図面に矛盾があると、間違いが一種類ではなく、解釈の数だけ発生するのが厄介なところです。
検図してみます。この図面には内訳寸法と全幅の両方が入っています。読み込ませると、内訳の合計九十五に対して全幅が百で、差が五あると指摘されました。寸法補助線の座標から、どの寸法が連続した区間を構成しているかを求めて、区間が過不足なく埋まったときだけ合計を比較しています。
この型を防ぐには
- 図面の矛盾は「間違い」ではなく「解釈の分岐」を生む
- 分岐した結果はロット内で混在し、原因の特定が遅れる
- 参考寸法にするなら括弧を付け、基準がどちらかを明示する
- 内訳と全体の検算は、人ではなく機械にやらせる
防ぐには、まず図面の矛盾が「間違い」ではなく「解釈の分岐」を生むと理解することです。分岐した結果はロットの中で混在するので、原因の特定が遅れます。どちらかを参考寸法にするなら括弧を付けて、基準がどちらなのかを明示してください。そして内訳と全体の検算は、人ではなく機械にやらせるべき作業です。
まず無料で試せます
- ブラウザで開いて DXF を投げるだけ
- 解析はすべて端末内で完結。図面は社外に出ません
- ビューアは登録不要。検図はメール登録のみで月20枚まで無料
このツールはブラウザで開いて、ディーエックスエフを投げるだけで試せます。ビューアは登録不要。検図もメールアドレスの登録だけで、月二十枚まで無料です。解析はすべてお使いの端末の中で終わるので、図面が社外に出ることはありません。
この動画の機能を使う
現場で起きた話(ヒヤリハット事例)
図面の不備が現場で何を起こすか。事例が主役で、ツールは後半に30秒だけ出ます。
いま試す処理はすべてブラウザ内で完結し、図面データは外部サーバーへ送信されません。
- #DXF
- #CAD
- #検図
- #図面チェック
- #製造業
- #機械加工
- #板金
- #ヒヤリハット
- #品質管理
- #生産技術



