穴の位置寸法が1つ抜けた図面で、100個すべて組み付かなかった話【製造業のヒヤリハット】
加工者は「たぶん対称だろう」と判断した
穴の位置寸法が1つ抜けていた
取付穴の位置寸法が一つだけ抜けている図面が、そのまま加工に流れました。百個作って、百個とも組み付きませんでした。
何が起きたか
- 板金ブラケット。取付穴 φ8 が4箇所
- そのうち1箇所だけ、基準面からの位置寸法が抜けていた
- 加工者は他の3箇所から「対称配置だろう」と判断して進めた
- 実際は干渉を避けるため、意図的に非対称にした設計だった
部品は板金のブラケットで、取付穴が四箇所あります。そのうち一箇所だけ、基準面からの位置寸法が抜けていました。加工者は残り三箇所の配置から、対称だろうと判断して進めます。ところが実際は、隣の部品との干渉を避けるために、設計者が意図的に非対称にした配置でした。図面を描いた本人にしか分からない情報が、図面に書かれていなかったわけです。
この手戻りの損失(試算)
- 材料 SPCC t2.3 100枚 × 420円 — 42,000円
- レーザー切断・曲げ工数 6時間 × 8,000円 — 48,000円
- 組立での発覚と切り分け 2時間 — 16,000円
- 材料再手配による納期遅延 — 3日
損失を試算します。材料が四万二千円、切断と曲げの工数が四万八千円。組立で発覚してから原因を切り分けるのに二時間かかって一万六千円。合わせて十万六千円と、材料を再手配するための三日です。百個という数量が効いていて、一個あたりの損失は小さくても、全数やり直しになると額が跳ね上がります。
どこで発覚し、どこで防げたか
- 設計
- 出図
- 材料手配
- 切断・加工
- 検査
- 組立
- 客先
怖いのは、発覚した場所です。組立まで四工程進んでから見つかっています。ここまでにかけた材料費と加工費は、全部やり直しです。一方、この不備は出図の時点で分かるものでした。図面に位置寸法が書かれていない、という事実だけで判定できるからです。
実際に検図してみます。中央の穴に位置寸法が入っていない図面です。読み込ませると、その穴だけが指摘されました。中心にスナップする寸法補助線が、エックス方向にもワイ方向にも無い、という照合結果が根拠として出ています。位置寸法が正しく入っている四隅の穴は、指摘されていません。
この型を防ぐには
- 「他から推測できる」寸法ほど、抜けても気づかれない
- 対称に見えて対称でない設計は、加工者から見分けがつかない
- 出図前に、穴の数と位置寸法の数が合っているかを機械的に数える
- 推測が入る余地を、図面から消しておく
この型を防ぐには、まず「他から推測できてしまう寸法」ほど危ないと知ることです。対称に見えて対称でない設計は、加工者からは見分けがつきません。出図の前に、穴の数と位置寸法の数が合っているかを機械的に数えるだけで防げます。加工者に推測させる余地を、図面から消しておくことが大事です。
まず無料で試せます
- ブラウザで開いて DXF を投げるだけ
- 解析はすべて端末内で完結。図面は社外に出ません
- ビューアは登録不要。検図はメール登録のみで月20枚まで無料
このツールはブラウザで開いて、ディーエックスエフを投げるだけで試せます。ビューアは登録不要。検図もメールアドレスの登録だけで、月二十枚まで無料です。解析はすべてお使いの端末の中で終わるので、図面が社外に出ることはありません。
この動画の機能を使う
現場で起きた話(ヒヤリハット事例)
図面の不備が現場で何を起こすか。事例が主役で、ツールは後半に30秒だけ出ます。
いま試す処理はすべてブラウザ内で完結し、図面データは外部サーバーへ送信されません。
- #DXF
- #CAD
- #検図
- #図面チェック
- #製造業
- #機械加工
- #板金
- #ヒヤリハット
- #品質管理
- #生産技術



