ズメケンDXF DRAWING CHECK
記入値と実形状の事例

板厚を変えたのに寸法値が残った図面|目視検図では絶対に見つからない不備【製造業】

図面は正しく見える。目視検図では見つからない

板厚を変えたのに寸法値が残った図面|目視検図では絶対に見つからない不備【製造業】

設計変更で、寸法値だけが残った

板厚を変更した図面から、変更前の寸法値だけが消し忘れられていました。図面を何度見ても、おかしいところは見つかりません。

何が起きたか

  • 設計変更で、板厚を t3.2 から t2.3 に変更した
  • 形状は正しく作図し直したが、寸法値は手入力で上書きされたまま残った
  • 図面には t3.2 と表示され、実際に作図された形状は 2.3
  • 見積りも材料手配も、表示されている 3.2 で進んだ

設計変更で、板厚を三点二から二点三に変更しました。形状は正しく作図し直しています。ところが寸法値のほうが、以前に手入力で上書きされたまま残っていました。図面には三点二と表示され、実際に作図された形状は二点三。見積りも材料手配も、表示されているほうの数字で進みました。

この手戻りの損失(試算)

  • 誤った板厚での材料手配 t3.2 板 — 68,000円
  • 正しい板厚での再手配 — 51,000円
  • 誤発注分の在庫化(次の案件まで寝る) — 68,000円
  • 見積り差額の再交渉と社内調整 — 4時間

損失の出方が、寸法漏れとは少し違います。誤った板厚で材料を手配してしまい、正しい板厚で手配し直すことになります。誤発注したぶんは廃棄にはなりませんが、次に同じ材料を使う案件が来るまで在庫として寝ます。そのうえで、見積り差額の再交渉と社内調整に時間が取られます。

どこで発覚し、どこで防げたか

  • 設計
  • 出図
  • 材料手配
  • 切断・加工
  • 検査
  • 組立
  • 客先

この事例は材料手配の段階で発覚したので、まだ軽いほうです。加工まで進んでいたら、形状そのものが作り直しでした。そしてこの不備は、目視の検図では原理的に見つかりません。図面に表示されている数字と、作図された形状の寸法を、同時に見比べる手段が人間の目にはないからです。

実際に検図します。全幅に百と書かれた図面で、見た目には何の違和感もありません。しかし読み込ませると、実際に作図された形状は九十五だと指摘されました。ディーエックスエフは、表示される寸法値と、形状から算出された実測値を別々に持っています。その二つを突き合わせているだけです。推測は入っていません。

この型を防ぐには

  • 寸法値の手入力上書きは、設計変更のたびに事故の種になる
  • 「図面が正しく見える」不備は、目視では絶対に見つからない
  • 上書きを禁止するか、上書きされた寸法を機械的に洗い出す
  • DXFなら、表示値と実形状を突き合わせるだけで判定できる

防ぐには、寸法値の手入力上書きそのものを見直すのが本筋です。設計変更のたびに事故の種になります。そのうえで、上書きされた寸法を機械的に洗い出す仕組みを入れてください。図面が正しく見えてしまう不備は、人の目で追いかけるべきではありません。

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現場で起きた話(ヒヤリハット事例)

図面の不備が現場で何を起こすか。事例が主役で、ツールは後半に30秒だけ出ます。

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